感想:海征く楽師と願いの乙女
感想:海征く楽師と願いの乙女

感想:海征く楽師と願いの乙女

こんばんは!!
今日も日記更新していきます!!

実は最近はマジでまったくと言っていいほど読む読むできておりません!!
その上、これまでのように色々な方の作品を一話ずつ読むような形では、間が空いたときに臨場感も薄れてしまったりで良くない!!
なので今日は買い物や用事で外出中にスマホから集中して一つの作品を読むという形で白里りこさんの『海征く楽師と願いの乙女』を読了させていただきました!!

作品リンク
海征く楽師と願いの乙女

こちらにはすでにカクヨム上でもレビューを書かせていただきましたが、なんとまさかの日露戦争メイン!!
作者の白里さんは普段からこのような近代メインの作品を多数執筆されている方で、逆に俺は歴史は好きでも近代は苦手(特に近代の戦争は勉強してると気分が鬱々としてくるため)なので、いつも興味深く、新鮮な気持ちで作品を楽しませて頂いています!!

本作の特徴はなんといっても女性が強いこと!!
たしか白里さんは本作執筆に辺りかの舞姫を読み直して勉強したと仰ってた記憶があるのですが、たしかにそう言われると、舞姫の駄目なところ(超個人的主観)や現代の価値観だとアウトーー!になりかねない部分を削り取り、エンタメとしてきっちり昇華したような作品であるように感じました。もちろん主人公の祥三郎もかの舞姫における豊太郎みたいな主人公じゃありません!!!!!!!!(ここ超絶重要)

音楽、近代、そしてとにかく強く素敵な女性と。
白里さんが得意とする分野の知識や描写がこれでもかと盛り込まれた作品で、かつ戦時中が舞台であるにも関わらず暗くなりすぎない案配が見事でした。これはおそらくヒロインとして作中に登場するエデル様と晴子さんという二人の女性の強さと明るさがそう感じさせたのだと思います。

日露戦争中というのは現代に生まれた俺なんかじゃ想像も付かないほど過酷な時代です。
なんたって日露戦争から第二次世界大戦終結まで四十年しかなく、その間に日本は何度も恐ろしい戦争を経験する羽目になります。そもそも日露戦争の前にも日清戦争ですし、おまけに関東大震災まである!!泣きっ面に蜂どころじゃねえ!!

多分俺が当時に生きてたら心労で胃に穴が空いて死んでたと思います。
それくらい過酷な時代であるにもかかわらず、ヒロインである二人は実に前向きでしなやかな強さがありました。

二人の持つ強さの方向性は全く違うというのも実に見事で、これも強い女性を書くことに長けた白里さんの実力の高さによるものだと思います。ちゃんと別個のキャラクター、全く異なるバックボーンを持った人物として、非常に魅力的に描かれていました。

戦時中物として見てもエンタメに振りすぎてる感じもしませんでしたし、実に素晴らしい娯楽作品だったと思います!!

ぜひ皆様もご一読を!!

それでは!!
また!!

 

2件のコメント

    1. りゅーるー@ここのえ九護

      きえー!!ミレニあんさんこんにちは!!コメントありがとうございます!!
      実際のところ時間もそうなんですが、今までみたいに皆さんの話をちょっとずつ読むのってなんか俺の中でもしっくりきてなかったんですよね!!やはり読むなら一気に!!ちゃんと作品の世界に没頭して読みたいなと!!
      なのでミレニあんさんのところにも今度一気に!!!お伺いします!!きえーー!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!